レポートよりも、もっとこう……、
見てすぐにグッと来るような……、
パンチのある表現・発信の仕方は
ないのかなあ。
パンチのある表現!
ジョーらしいフォン!
まず、最初にガツンと来る言葉が欲しい。
だろう?
ふふふふふ。ジョー、聞いて?
そんなあなたに、
ぴったりの表現形式があるの。
ホ……ホーリー?
その笑みは、何……?
新聞とは
新聞は、さまざまな出来事をスピーディーに伝える紙の伝達メディアです。世界のニュースを伝える新聞から、ある地域やコミュニティに密着したニュースを届ける地方紙・地域紙、学校のクラスで発行する学級新聞まで、さまざまな新聞が、毎日世界中で作られています。
たくさんのニュースをすばやく魅力的に伝える新聞の形式は、自分が知ったことや考えたことをまとめて人に伝えたいときにも、とても便利です。見出しにはどんな言葉が使われているのか? 記事にはどんな工夫があるのか? 読みやすい記事とは? いろいろな新聞を手に取って比べながら、自分たちが作る新聞に生かしてみましょう。
新聞の作り方
①材料を集める
行事や調べ学習、自分が気になったことなどから新聞のテーマを決めて、情報を収集します。調べたことや体験したこと、考えたことなどをメモに書き出しましょう。
②内容と、文章の種類、割り付けを決める
- ●内容
- メモの中から、記事にしたいトピックを選びます。誰が読むのか、どんな目的で、どんなことを伝えたいのかを考えて選びましょう。
- ●文章の種類
- 新聞の文章には、調べて分かった事実や出来事を伝える「報道文」、体験などをもとに思いを語る「コラム」、根拠を明らかにして意見を伝える「意見文(論説)」などの種類があります。内容に合った文章の種類を選びましょう。
- ●割り付け
- どの記事を、どこに置くかを決めます。中心となる「トップ記事」は、どれにしますか。写真やイラストを、どのように入れますか。このような紙面の構成を、割り付けといいます。割り付けをしたら、それぞれの記事の文字量を確認しましょう。
- 割り付けの例
-
グループで一つの新聞を制作する場合は、編集会議を開いて、内容、文章の種類、割り付けを決めます。そして、誰がどの記事を担当するのかを決めましょう。制作の途中でも編集会議を開いて、助言をし合いながら進めると、よりよい記事になりますよ。
③記事を書いて、見出しを付ける
- ●記事を書く
- 出来事を伝える記事(報道文)は、「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように」(5W1H)をもれなく書くと、分かりやすくなります。コラムは、体験を中心に書き、そこからどのような思いを持ったのかを述べて締めくくるとよいでしょう。意見文(論説)は、意見だけでなく、どうしてそのように考えるのかという根拠を明確に述べましょう。根拠は、複数挙げたり、客観的な事実やデータを示したり、資料を引用したりすると、より説得力のあるものになります。写真やイラスト、グラフなどの図版を添える場合には、記事の内容に合っているか、分かりやすいか、読み手の興味を引くかといった観点から選びましょう。
- ●見出しを付ける
- 記事ごとに見出しを付けます。見出しは、記事の題名のようなものです。記事を読み返して、最も伝えたいことを探し、短い言葉にまとめましょう。そのうえで、言葉を吟味して、「読んでみたい」と思わせる印象的な見出しを工夫しましょう。
④仕上げる
文字の大きさや色、書体などを工夫しながら紙面を仕上げます。感想をまとめた編集後記を加えるなど、さらに工夫して、読みやすく楽しい紙面に仕上げるのもよいでしょう。
いろいろな新聞を見てみよう
- 地域の歴史について伝える新聞の例
-
さまざまな内容を端的に、インパクトをもって伝えることができる新聞の形式は、歴史などの調べ学習にもぴったりです。記事と写真をバランスよく組み合わせた紙面です。
- 環境問題について伝える新聞の例
-
貴重な昆虫の保護活動に関するトップ記事や、自分がペットと過ごした経験をもとにしたコラムなど、読みどころがいっぱいです。見出しに工夫があって、ざっと眺めるだけでも、だいたいの内容をつかむことができます。
これだよ! ホーリー。
だいじなことは、大きな文字で。
見出しに、インパクトを持たせるんだ!
事実を伝える記事から、
思いを伝えるコラムまで。
いろいろな種類の文章を書いたり
読んだりできるのは楽しいよね。
新聞なら、それぞれの得意なことも
生かせそうだフォン!
教科との関連
- この内容は、中学校の次の教科で学習します。
- 国語 社会 理科 技術・家庭