ちょっと待って。
今、すごいことに気がついた!
僕たちがこれだけ熱く発表準備を
してる間に、
クラスのほかのみんなも、
同じように準備をしてるわけだよね。
つまり、発表したい人が
いっぱいだフォン!
インフォンだって、
もちろん話を聞くより、
自分で話すほうが好きだフォン!
えっ。インフォンって、そうなの?
僕は、ほかの人の発表を聞いたり
質問したりするほうが好きだな。
自分の発表って、ドキドキするし。
発表するのも、聞くのも、
もっとこう……
気軽にできたらいいのに。
「ポスターセッション」とは
ポスターセッションという発表の仕方があります。研究結果などを発表する場でよく行われてきました。小学校の授業でやったことがある人もいるかもしれませんね。発表の内容を分かりやすくポスターにまとめ、集まった人に説明します。その後、意見やアイディアを交換し、考えを深めていきます。
ポスターセッションの手順
①ポスター作り
調べたり分析したりしたことをもとに、ポスターを作ります。伝えたい内容がひと目で分かるポスターを目指しましょう。興味を引くタイトルや見出しにするために言葉を吟味したり、表やグラフ、図などを用いて分かりやすく示したりするなど、表現の仕方を工夫しましょう。少し離れた所からでも分かるように、内容の効果的な配置を考えたり、まとまりを囲みで分かりやすくしたり、イラストで興味を引いたり、文字の大きさや色を工夫したりすることも大切です。
②リハーサル
ポスターができたら、発表する内容を決め、練習します。グループで行う場合には、発表の分担を決め、助言をし合いながら練習しましょう。聞き手から出そうな質問を予想し、その答えも考えておきましょう。
③発表
会場にポスターを掲示して、発表を行います。クラスで行うなら、以下の例を参考にしましょう。
- クラスで行うポスターセッションの例
-
❶内容紹介……最初に、各発表者が内容を簡単に紹介する。また、自分が聞きたい発表を決める。
❷発表……聞き手が集まったら、発表者は、ポスターをもとに内容を説明する。
❸意見交換……質疑応答や、意見・アイディアの交換を行う。
❹発表者と聞き手を交代しながら、❷と❸を繰り返す。
いろいろなポスターを見てみよう
- 地域と外国との交流の歴史を伝えるポスターの例
-
福岡とアジアの国々との交流をテーマとする発表です。発表の大まかな内容が、年表やイラストですぐに分かるようになっています。英語での説明が添えられているところもポイントです。
- 地域の防災訓練の報告をするポスターの例
-
地域の防災訓練で行った、炊き出し訓練の報告です。実践の報告だけでなく、振り返りや次への課題が述べられているのがポイントです。次に向けて、活発な意見交換ができそうですね。
このやり方は、いいよね。
全員の前で発表するより、興味を持って
くれた人に
じっくり説明するほうが、
やりやすそうだな。
発表を聞いて思ったことを、
すぐに話せるところがいいよ。
要するに、いっぱい話せそうだフォン!
インフォーン!
いっぱい話す分だけ、
いっぱい聞こうね!
教科との関連
- この内容は、中学校の次の教科で学習します。
- 社会 理科 技術・家庭 英語