「チームでまとめだ! 発表だ!」って、
ジョーは熱くなってるけどさ。
結局のところ、
何をすればいいのかな……。
インフォンは、
まとめるのは苦手だフォン。
まとめるって、
何をどうするんだっけ……。
うーん、基本はやっぱり、
レポートなんじゃない?
レポートとは
調べて分かったことを報告する文章が、「レポート」です。さまざまな調査や実験などで得られた事実やデータを報告し、自分の考えをまとめます。「どんなことに疑問を持ったか」「何を知りたいか」という課題意識が、レポートを書くときの出発点です。興味を持ったことを楽しみながら調べて、その結果を分かりやすく伝えましょう。
レポートの構成
①テーマ
どのようなきっかけで疑問を持ったのか、なぜこのテーマを選んだのかなど、動機や目的を書きます。結果の予想(仮説)があれば併せて書きましょう。
②方法
何を、どのような方法で調べたのかを書きます。
③結果
調べた結果、何が分かったのかを、事実やデータを中心に書きます。まとまりごとに分けたり、示す順序を工夫したりして、分かりやすく書きましょう。また、表やグラフ、図などを効果的に使いましょう。
④考察
結果から考えたことや感想、さらに考えてみたいことなどを書きます。
⑤参考資料
参考にした資料があれば、出典とともに示します。
いろいろなレポートを見てみよう
- 緑茶についてのレポートの例
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緑茶に関する祖母の不満を出発点に、「緑茶の人気はなくなったのか」を調べたレポートです。さまざまな本やインターネットで調べた結果をまとめています。文章だけでまとめるのではなく、グラフを取り入れて分かりやすく示しています。
- 運動時間の変化についてのレポートの例
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「体力向上ウィーク前」と「体力向上ウィーク中」で、それぞれの生徒の運動時間がどう変化したかをまとめたレポートです。どのようなデータを使って、どう表現・分析するかがポイントです。
- 地域の産業の歴史についてのレポートの例
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大阪府堺市の刃物生産の歴史について調べたレポートです。本やインターネットで調べるだけでなく、「堺刃物ミュージアム」を訪ねて聞き取り調査も行い、入手した資料をレポートに取り入れています。「感想・反省」には、仮説と結果を照らし合わせて、さらに調べる必要のある内容も書かれています。
へえ。レポートの構成が整ってると、
分かりやすいね。
それぞれ興味があることを、
いろいろな方法で調べていたね。
ね! 調べた人のわくわくする気持ちも
伝わってくるよ。
どれもよく分かって、
おもしろかったフォン!
教科との関連
- この内容は、中学校の次の教科で学習します。
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- 国語
- ・「食文化」のレポート―比較して分かったことを伝えよう(1年 p.68~72)
- 社会
- ・レポートにまとめよう(歴史 p.18)
- ・最終発表(レポート作成)(公民 p.221)
- 数学
- ・レポートにまとめよう(1年 p.282~283、 2年 p.230~231)
- 理科
- ・レポートのまとめ方(1年 p.4、 2年 p.4、 3年 p.2)
- ・レポートの書き方(2年 p.18、 3年 p.14)
- ・地域とつながる 自然災害と地域のかかわりを学ぶ(3年 p.272~273)
- 技術・家庭
- ・生活の課題と実践 レポート(家庭 p.276、278、280)
※東京書籍発行令和7年度中学校教科書の教材名や項目名とページ数を示しています。