いろんな情報がばらばらに
たくさんあるとさ、
なんか全体像が
うまくつかめないんだよね。
このぐちゃぐちゃな感じ、
何とかならないかなぁ。
ふふふ。切り分けたらいいのよ。
えっ、何を……?
ホーリー、何だか怖いよ……。
だから、切、り、分、け、る、の!
ホ、ホーリー……?
分類する
ばらばらにたくさんある情報は、似たものどうしを集めて分類することで、全体像が分かりやすくなります。調べたことや、みんなの意見など、雑多な情報が集まってきて、それらをどう理解したり、どう使ったりしたらよいのかが分からなくなったときは、まずはそれらの情報を分類できないか、考えてみましょう。
分類する方法
①グルーピング
分類することに慣れていないうちは、カードを使ったグルーピングで、頭だけではなく手を動かしながら試行錯誤を重ねることをおすすめします。
まずは、全ての情報を、一つ一つ別々のカードに書き出しましょう。カードには、用紙を小さく切ったものや、付箋を使うとよいでしょう。
カードができあがったら、全体が見えるように広げて眺めてみます。似た内容のカードは近くに置き、関係のないカードや逆の意味を持つカードは離れた場所に置きましょう。そして、似たものが集まったら、そのグループに見出しを付けます。この作業を重ねて、いくつかのまとまりに分けることができたら、分類は成功です。
うまく分類できなかったら、別のグループ分けができないかを考えてみましょう。いちど付けた見出しに捕らわれず、新しい見出しのグループを作ることができないか、カードを並べ替えながら考えます。グループ分けは、ただ一つの正解があるというわけではありません。いろいろな組み合わせを考えてみましょう。
こうして分類すると、情報全体の特徴や傾向が見えてきて、ばらばらだった情報もぐっと理解しやくなります。また、分類することに慣れてくると、カードを使わずに、直接ノートに書くなどして分類できるようになりますよ。
- 生物を特徴に注目してグルーピングした例
- 自己紹介文を書くための材料をグルーピングした例
②ブレーンストーミングとグルーピング(応用編)
ブレーンストーミングというのは、たくさんのアイディアを出すための、話し合いの方法です。最初にみんなでブレーンストーミングのルールを確認してから、思いついたことをどんどん口に出して進めていきます。
ブレーンストーミングのルール
- ・自由に発想し、自由に発言する。
- ・人のアイディアを否定したり、判断したりしない。
- ・アイディアどうしを組み合わせたり、先に出たアイディアを発展させたりする。
- ・質よりも量。細かいことにこだわらず、たくさんのアイディアを出す。
ブレーンストーミングの際に、カードを使ったグルーピングを行うと、アイディアを効率よくまとめていくことができます。
ブレーンストーミングを行いながら、出てきたアイディアを付箋に書き、模造紙などに貼っていきます。そして、似たアイディアどうしを集めて分類し、見出しを付けます。見出しを手がかりに、グループとグループの関係も考えてみましょう。こうすることで、たくさん出されたアイディアをまとめていくことができます。
- 4人グループで、幼児との触れ合い体験の感想を出し合い、グルーピングした例
実際に手を動かして、切り分けて分類
してみるってのがだいじなんだよなぁ。
あっちこっち動かしてるうちに、
「あ、これだ!」ってなって、
どんどんグループができて。
頭の中もすっきりしたよ。
ふふふ。切り分けたら、くっつけるのよ。
人と話しながらアイディアを出すのも、
楽しいわ。
どんどん出てきて、
どんどんまとまりそう!
何度もやってるうちに、
分類がどんどん上手になりそうだフォン。
教科との関連
- この内容は、中学校の次の教科で学習します。
- 国語 理科 技術・家庭 保健体育