「僕の頭の中を見せたい。」って
ジョーさんが言ってたけど。
何だか、びっくりしちゃった。
でも、本当に、見ることができたフォン。
書き出して、順番に並べればいいフォン。
もう大丈夫だフォン!
ところがね、インフォン。
頭の中って、もっと複雑なんだよ。
私の頭の中なんて、
順番に並べられないぐらい、
もうぐちゃぐちゃだよー!
カツキさん、怖いよ……。
比較する
例えば、いくつかの選択肢からどれかを選ぶとき、皆さんも頭の中でいろいろなことを思い浮かべて、比べてみると思います。実は、比較するときにも、書き出してみることが有効です。実際に書き出して比べてみると、頭で考えていたときよりも情報が整理され、比較の観点や、選択の際の優先事項もはっきりしてきます。選んだ結果にも自信が持てるようになりますよ。
比較する方法
①ベン図
共通点と相違点を、ひと目で見て取ることができる方法です。下の図のように、2つの円を重ねてかき、比較する物事を見出しにします(ここでは「A」と「B」)。「AとBの両方に当てはまるもの」を㋐に、「Aだけに当てはまるもの」を㋑に、「Bだけに当てはまるもの」を㋒に書きます。㋐が共通点、㋑と㋒が相違点です。さらに円を1つ足して、3つの物事を比較することもできます。
- 照明を比較するベン図の例
②表
比較する物事と、比較の観点を、それぞれ横軸と縦軸に並べて、複数の物事を多面的に比較することができる方法です。物事の数も、観点の数も、どんどん増やしていくことができます。
いくつかの選択肢からどれかを選ぶために比較する場合には、さまざまな観点から比べることで、いろいろな可能性をもれなく考えることができます。さらに、観点の重要度や優先度を考えることで、選択もしやすくなります。
また、表による比較は、物事の特徴を理解するうえでも有効です。理解したい物事と、それとよく似た物事を、さまざまな観点から比較することで、一つを見ていただけでは分からなかったことが見えてきます。物事の比較だけでなく、地域の比較や、時代の比較もおもしろいですよ。
- 電球の特徴を比較する表の例
- 白い粉末を調べた実験の記録の例
③座標軸
2つの観点、もしくは2種類の対を成す観点から、物事を比較したり評価したりする方法です。交差する横軸と縦軸に観点を立て、比較したり評価したりしたいものを、各観点に対する度合いを考えながら、それぞれ位置づけていきます。
- 移動手段を比較する座標軸の例
- 「私たちの町」について評価する
座標軸の例
これ、いいね! 実は妹の
誕生日プレゼントが決まらなくて、
頭がぐちゃぐちゃしてたんだ。
これなら整理できそう。
レ、レポートのことじゃなかったフォン?!
いいんだよ、インフォン。
便利なものは、勉強以外でも、
積極的に使ったらいいんだよ!
教科との関連
- この内容は、中学校の次の教科で学習します。
- 国語 社会 理科 技術・家庭 保健体育