A市のプラごみって、
すごく増えてるんだね。
10年でこんなに伸びてるフォン!
昔は、プラスチックを使わなかった
フォンね!
でも、おかしいよ。
10年前って、そんなに昔じゃないよ。
みんな、見て!
このグラフ、0じゃなくて8,000トンから
始まってる!
グラフの読み方
物事の数量やその変化をひと目で分かるように表したグラフは、とても便利なものです。教科書やニュースや、広告などでも、私たちは日々たくさんのグラフに出会います。グラフをもっと楽に、正確に読む方法を知りたくはありませんか? グラフの読み方には、ポイントがあるのです。
①タイトル
何を表したグラフでしょうか。何かの数量でしょうか、変化でしょうか。グラフのタイトルをしっかり確かめることから始めましょう。
②項目の内容や単位
各項目の内容や単位を確認しましょう。棒グラフや折れ線グラフなら、縦軸と横軸はそれぞれ何を表しているでしょうか。それぞれの単位も確かめましょう。円グラフや帯グラフなら、「全体(100%)」は何を表していて、どんな数値でしょうか。項目の内容や単位を知ることで、グラフの全体像をつかむことができます。
③年次
いつのデータをもとにしたグラフでしょうか。データが古すぎることもあるので、必ず確かめましょう。
④出典
グラフのもとになったデータの出所は、どこでしょうか。クラス内のアンケートから国連の統計まで、さまざまな規模のデータがあります。データの信頼性にも関わるので、出典を知ることも大切です。
⑤数値の差や変化に注意する
ここまで確認できたら、いよいよグラフの読み取りです。棒グラフは「量」、円グラフや帯グラフは「割合」、折れ線グラフは「変化」を表しています。数値に大きな差があるところや、大きく変化しているところに注目しましょう。そして、なぜ差があるのか、変化の理由は何かを考えてみましょう。
おかしなグラフに注意
見た人に特定のイメージを持たせるために、情報を減らしたり、デザインを変えたりしたグラフを見かけることがあります。
①0から始まらない、または途中で切れたグラフ
途中から始まったり、途中で切れたりしているグラフは、数値の差が大きく見えるため、注意が必要です。数値をよく見て、全体をイメージすることがだいじです。
②立体的に見せたグラフ
立体的なグラフにも注意が必要です。目立たせたいものを大きく見せている場合があるからです。これも数値をよく見てみましょう。「グラフの作成者はどう思わせたいのかな?」と想像してみるのも有効ですよ。
グラフのかき方
自分でグラフをかくときには、これまでにグラフを読んできた経験が役立ちます。
- ①そのデータで伝えたいことを考え、グラフの種類を決める。
- ②横軸、縦軸、目盛り、単位などを決める。
- ③数値を確かめてグラフをかく(必要に応じて数値も記入する)。
- ④タイトルや年次、出典など、必要な情報をもれなく記入する。
データをすぐにグラフ化できるソフトウェアやアプリもあります。いろいろ試して、より伝わりやすい方法を探っていきましょう。
びっくり!
グラフって、全てが正しいものだと
思ってたけど、
よく見ないと、
グラフにだまされることもあるのかも。
さっきのプラごみのグラフは、
いったい誰が作ったのかなぁ。
プラごみの問題を心配して、
「こんなに増えた!」と
強く言いたい人
だったのかもしれないフォン。
でも、誤解を招く表現はよくないフォン!
教科との関連
- この内容は、中学校の次の教科で学習します。
- 社会 英語