図書館の本にインターネットの資料、
それにインタビューまで。
どんどん材料が集まってきたぞ。
ええと、まずそれぞれの資料を
整理するよね?
どれを、誰がやる?
発表は誰がやるんだろう?
いや、その前にまず……どうするんだ?
ジョーの頭が、フル回転で、
たいへんそうだフォン!
でも、ちゃんと整理して伝えてくれないと、
分からないフォン……。
それが難しいんだよ、インフォン。
僕の頭の中を見せられたらいいのに。
こう、パカッと。
ジョー、怖いよ……。
順序づける
何かを進めるときに、「まず最初に、これをやって。」「次には、これを。」「こういう場合はこうして、でも違う場合はああやって。」などと、手順を考えてみることはありませんか。そんなときは、頭の中で考えているだけではなく、やるべきことを書き出して、順序を考えて並べてみましょう。とたんにすっきりして、次に何をすべきかがはっきりしてきます。
たくさんの物事を比較して順番をつけたり、優先度を考えたりする場合にも、まずは比べるものを書き出して、順序を考えて並べてみるといいですよ。
順序づけの方法
①フローチャート(ステップチャート)
物事の流れや作業の手順を、囲みと矢印を使って図式化していく方法です。コンピューターによるプログラミングと関連の深い方法で、文章の構成を考えるときなどにも使えます。順序や場合分け(分岐)を考えながら、書き出しましょう。
なお、コンピューターによるプログラミングのためのフローチャートには、囲みの形や矢印の書き方などに、きちんとした決まりがあります。
- 心肺蘇生法の手順を表すフローチャートの例
- 文章の構成を表す
フローチャートの例
- 自動運転の情報処理の流れを表す
フローチャートの例
②ランキング
いくつかの事柄の、重要度や優先度を考える際に、カードの並べ替えによって順位づけをする方法です。一直線に並べるやり方や、6つの事柄を三角形(ピラミッド形)に並べるやり方もありますが、9つの事柄をひし形に並べる「ダイヤモンドランキング」がよく使われます。自分の考えを整理したり、グループで話し合いながら考えをまとめたりするときに便利です。
- 解決すべき課題について考えるための
ダイヤモンドランキングの例
- 洗濯機購入時の基準を考えるための
ダイヤモンドランキングの例
頭の中で考えるんじゃなくて、
書き出して順番に並べてみたら、
考えがすっきり整理されて、
頭に余裕ができたよ。
これなら、まだまだ考えられそう!
ジョーが考えた流れと
僕が考えた流れを比べてみると、
違いもあるね。
両方のいいところを採って、
いちばん効率のいい手順を考えようよ。
頭がいっぱいになったら、
まずは書き出して、すっきりフォンね!
教科との関連
- この内容は、中学校の次の教科で学習します。
- 国語 社会 技術・家庭 保健体育