そりゃね、
いろいろな考えがあるのは分かるよ。
でもやっぱり、
「自分としてはこう思う!」
「これを訴えたい!」っていう、
特別な考えもあるわけじゃないか。
自分の考えをはっきり主張できるのは、
ジョーのいいところだよ。
でも熱い思いを繰り返すだけじゃ、
分からないフォン!
理由が知りたいフォン!
理由?
理由なんか……いくらでもあるよ!
ジョー、それだよ。
それを書き出してみたら?
理由づける
何かを主張したいときには、考えだけではなく、「なぜそう考えるのか」という根拠を述べる必要があります。自分の中ではあたりまえだと思っていることも、ちゃんと説明しないと相手には分かりません。そして、どのような根拠を挙げるかで、あなたの主張の説得力が変わってきます。考えとその根拠を書き出して、自分の主張の説得力を吟味してみましょう。
また、相手の主張や、本などに書かれている主張を理解したいときにも、考えと根拠を書き出して、整理してみるといいですよ。自分はどこに納得がいって、どこに納得がいかないのかも、見えやすくなります。
理由づける方法
①クラゲ・チャート
まずクラゲの頭の部分に、主張したい内容を書きます。次にクラゲの足の先に、その根拠を書いていきます。足の本数は、書きたい根拠の数に合わせましょう。全て埋めなくてもいいし、増やしてもかまいません。
主張と根拠のほかにも、頭の部分に結果、足の部分に原因を書いて、物事の因果関係を考えるときに使うこともできます。
- 国際社会の問題解決について考えるための
クラゲ・チャートの例
②ピラミッドストラクチャー
ピラミッドストラクチャーも、主張とその根拠を表した図ですが、クラゲ・チャートよりも複雑な論理構造を表現することができます。まず一番上に主張したい内容(結論)を書き、その下の段には根拠を書いて、線で結びます。そして、さらにその下の段に、それぞれの根拠を裏付ける事実やデータを書いていきます。
「ストラクチャー」とは、英語で「構造」のこと。主張したいことを整理し、その構造をピラミッド型に表すことから、こう呼ばれています。
ピラミッドストラクチャーも、物事の因果関係を考えるときに使うこともできます。一番上に結果(解決したい問題)を書き、下の段にその原因を、さらに下の段に原因をより細分化して書くことによって、問題の原因を突き詰めていくことができます。
- バス停の新設について考えるための
ピラミッドストラクチャーの例
理由はいくらでもあるって言ったけど、
実際に書いてみたら3つだったよ。
クラゲの足は、たった3本か……。
整理できたことが、すばらしいんだよ。
その下に裏付けるデータを書いていくと、
ピラミッドにも変身するよ。
クラゲのおかげで、
ジョーの言いたいことが、
やっと理解できたフォン!
教科との関連
- この内容は、中学校の次の教科で学習します。
- 社会 保健体育