ねえホーリー、
すごい情報を見つけたフォン。
今のごみ問題、
5年後には全部が解決するフォン!
なになに、見せて?
わあ、夢みたいな話だね、インフォン。
でもこれ、本当に夢なのかも。
この文章を書いてるのは、誰?
ええと……、大学や、県や市の
ウェブページではないみたいだフォン。
しかも、日付がすごく古いフォン……。
もう5年、たってるフォン……。
ごめんごめん。そんなにしょげないで。
そうだ、インターネットの情報を
確認するときのポイントを、
いっしょに確かめておこうよ!
情報の出所を確かめる
誰かに聞いた話から、インターネット上の書き込みまで、日々出会う情報には、正しいものもあれば、思い込みや勘違いが含まれたものもあるかもしれません。
ある情報が正しいかどうかを知るために、まず情報の出所を確かめましょう。友達が伝えてくれた話なら、「どこから知った情報なのか」を尋ねてみます。インターネット上の書き込みなら、「元となった情報源」を確かめます。
情報源が信頼できるかどうかを考える
ある情報の情報源が、大学や市役所のウェブページだった場合と、誰が書いたのか分からない匿名の記事だった場合では、どちらが信頼できると思いますか?
情報が信頼できるかどうかを見極めるポイントの一つは、情報源(発信者)がその情報にどれだけの責任を持っているかを考えることです。例えば、大学などの研究機関や市役所などの公共機関は、正しい情報の提供を目指しており、もし間違った情報を発信すれば責任を問われます。そのため、情報が正しいかどうか、しばしば専門家によるチェックも行われます。一方、匿名の記事は、多くの場合そこまでの責任を持って情報を発信していませんし、そもそも責任の所在が分かりません。だから、私たちはより慎重に情報を受け取る必要があるのです。
テレビや新聞、SNSの情報も、その出所がどれぐらい信じられるかを自分で考えて、判断していくようにしましょう。
いつの情報か、確かめる
インターネットでは、古い記事と新しい記事が混じって、いつの情報なのかが分かりにくいことがあります。発信された日付を確かめるようにしましょう。
もしかしたら、最初に見つけた情報よりもっと新しい情報が、別に発表されているかもしれません。ときには、新しい発見や研究によって、それまで事実とされていたことが変わることもあります。
インターネットの情報と同じように、本や新聞、雑誌などで調べるときにも、発行された年や日付を確かめるくせをつけましょう。
いくつかの情報源で確かめる
いい情報が見つかったときには、ほかの情報源にも当たりましょう。複数の情報源から同じような情報が発信されていれば、信頼性が高いと考えられるからです。インターネットであれば、いくつかのウェブページで確認することが大切です。本や新聞など、別のメディアでも確かめれば、さらに確実です。

生成AIは信頼できる?
ChatGPTなどの生成AIを使って得た情報も、正しいとは限りません。ほかの情報と同様に、その信頼性を吟味する必要があります。生成AIで得た情報はあくまでも「手がかり」と認識し、正しいかどうかをほかの情報源に当たって確認しましょう。
「誰の」「いつの」記事なのか確かめる。
それから、ほかの情報源も確かめる。
ちょっとした心がけだね。
誰か一人の意見で決めずに、
いろいろな人の話を聞くのがだいじ……
というのに、似てるフォン!
教科との関連
- この内容は、中学校の次の教科で学習します。
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- 国語
- ・②情報の発信元(情報源)を確かめる(2年 p.77)
- ・情報の信頼性の確かめ方(3年 p.62~63)
- ・②材料を集めて吟味する(3年 p.65)
- 社会
- ・調査に役立つ資料の集め方(地理 p.150)
- ・インターネットで調べよう(歴史 p.17)
- ・メディアリテラシー/SNSのメディアリテラシーを身に付けよう
(公民 p.86~87)
- 保健体育
- ・情報の活用―命を守るために―(p.4~5)
- ・情報の収集(書籍や新聞、インターネット、実地調査、アンケート調査、インタビューなど)
(p.10) - ・性情報への対処(p.37)
- ・③正しい情報の入手(p.79)
- 道徳
- ・それは思いこみでは?(2年 p.57)
※東京書籍発行令和7年度中学校教科書の教材名や項目名とページ数を示しています。