ぎくの墓

とう

  • 発行年
    1955
  • 出版社
    新潮社
  • NDC
    913

紹介文

 まさたみはいとこどうしで仲が良い。15さいの政夫と17歳の民子の間にはいつしかこいごころが芽生えていた。周囲にうわさされる二人だが,政夫の母は世間ていがよくないと引きはなす。数年後,町の中学に通っていた政夫は民子の消息を知る。

本文より

わたしなんでも野菊のうまれ返りよ。野菊の花を見るとぶるいの出るほどこのもしいの。どうしてこんなかと,自分で思うくらい
たみさんはそんなに野菊が好き……道理でどうやら民さんは野菊のような人だ」
(30ページより)

  • テーマ・ジャンル
  • 日本の物語 友達・恋 家族
  • 教科書
  • 国語 3年 232ページ

あしたね仕事人のおすすめ

  • タクシー・ハイヤー業関澤邦正

    15歳の政夫と17歳の民子,いとこ同士の二人の,切ない恋のお話です。主人公たちと同じくらいの多感な時期に読みました。当時の淡い思い出がよみがえってくる,印象深い作品です。