りゅうねむ

みやみゆき

  • 発行年
    1995
  • 出版社
    新潮社
  • NDC
    913

トリック? ちょうのうりょく? 君の推理は?

紹介文

 あらしの晩,雑誌記者のこうさかは,超常能力者と名乗る少年を車に乗せた。少年は,ある死亡事故の真相を語る。そこから物語は動きだす。

本文より

 いえ,力を持って生まれてくる――というのは正確な表現じゃないな。力はだれでも持ってる。せんざい的にはね。ただ,たいていの人には,それを表に出す能力が欠けてるんだ。表に出す能力もいっしょに持って生まれてくる子どもが少ない,とていせいしますよ。そして,両方をあわせ持っているのがサイキックなんだ。
(81ページより)

  • テーマ・ジャンル
  • 日本の物語 SF・ファンタジー

あしたね仕事人のおすすめ

  • 紙すき職人寺田幸代

    昔から本を読むのが好きでしたが,中でも推理小説が一番好きです。宮部みゆきさんの本は,いろいろなところに話が展開するのに,最後はその話が1つにまとまり,「ここにつながるのか!」と読んだ後にスッキリ感が味わえるのが魅力です。この本は,超能力をもつ少年と雑誌記者の出会いから始まる推理小説で,ちょっと現実逃避したいと思う時にピッタリです。