天地明察

うぶかた とう

  • 発行年
    2012
  • 出版社
    KADOKAWA
  • NDC
    913

時代,無欲でまっすぐな青年がいた。

紹介文

 しぶかわはるは,天文の知識を買われ,幕府の新しいこよみ作りの命を受けるが失敗。傷心の春海に算術のちょうせんきつけられた。

本文より

「天地明察ですか」
 春海は思わずそうり返した。北極星によってを測るこの事業にふさわしい言葉だった。いや,地にあって日月星を見上げるしかない人間にとっては,天体観測と地理測量こそが,天と地を結ぶ目に見えぬ道であり,人間が天にれ得るゆいいつのすべであるのだ。そう高らかに告げているように聞こえた。
(上252ページより)

  • テーマ・ジャンル
  • 日本の物語 理科・算数 家族 人生・生き方