獣けものの奏そう者じゃ

上うえ橋はし 菜な穂ほ子こ=作/浅あさ野の 隆たか広ひろ=絵

  • 発行年
    2006
  • 出版社
    講談社
  • NDC
    913

胸が痛むほどまっすぐな,生き物への思い。

紹介文

 獣は人間の道具ではなく,野に在るように在ってほしい,と願うエリン。彼かの女じょの運命を描えがいた壮そう大だいなファンタジー。

本文より

 戸が開いた音で,エリンは目をさました。
 夜が開けるにはまだ間がある時刻で,雨が薄うす板いた葺ぶきの屋根を打つ音が,闇やみの中に絶え間なく響ひびいている。
 母が,土間の水場で手を洗っているのが,ぼんやりと見えた。足音を忍しのばせて寝ね間まにあがってきた母が,寝しん具ぐに身体を滑すべりこませると,ふうっと雨の匂においと,闘とう蛇だの匂いが,漂ただよってきた。
(13ページより)

  • テーマ・ジャンル
  • 日本の物語 SF・ファンタジー 冒険・推理 家族
  • 教科書
  • 小 国語 6年 87ページ

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  • 映画監督ピロキ

    日本が世界に誇るファンタジー作家です。リアルタイムで、しかも母国語で読める幸せを是非味わってほしい。いつか実写で映画化したい作品のひとつです。

  • 水族館の飼育員/学芸員村井理沙

    ファンタジー小説が好きで,タイトル買いをしました。世話をしている生き物が兵器として利用されそうになり,主人公は悩みます。最終的にどう決断を下すのか,ハラハラしながら読みふけりました。生き物を管理する上で大切なことや,人間と生き物の関わり方について,考えさせられるシリーズです。