新しい分野として注目されるようになってきた水中考古学とは,考古学者自らがダイバーとなって沈没船を発掘・保存し,研究するものである。水中での調査の様子や,沈没船から見えてきた歴史の新しい姿をダイナミックに語る。
沈没船はよく「タイムカプセル」にたとえられる。沈没した当時の姿をそのまま残しているからだ。沈没した当時の「時間」がそのまま封印されている,といってもいい。なぜなら,その船に乗っていた人々や,その船に積まれていた品々にとって,船が沈没した瞬間,そこで時間が永遠に止まってしまうからである。
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