鼻・しゅん

あくたがわりゅうすけ

  • 発行年
    1980
  • 出版社
    金の星社
  • NDC
    913

長い鼻と短い鼻,笑われるのはどっち?(鼻)
杜子春は沈黙ちんもくを守り通すことができるのか?(杜子春)

紹介文

■鼻
 あごの下までぶら下がる長い鼻になやんでいるぜんない。苦労して,何とか鼻を短くできたのだが,なぜか前よりも人に笑われてしまう。芥川龍之介のデビュー作。

■杜子春
 自分が裕福ゆうふくなときはお世辞を言ってついしょうするが,貧乏びんぼうになると挨拶あいさつひとつしてくれない。そんな人間のみにくい心にいやが差した杜子春は,山奥やまおく仙人せんにんを目指した。

本文より

 禅智内供の鼻といえば,いけで知らない者はない。
(「鼻」冒頭ぼうとうより)

 ある春の日暮れです。
 とうの都洛陽らくようの西の門の下に,ぼんやり空をあおいでいる,一人の若者がありました。
(「杜子春」冒頭より)

  • テーマ・ジャンル
  • 日本の物語 人生・生き方
  • 教科書
  • 国語 1年 219ページ