第二次世界大戦下のオランダ。少女の兄は出征し,一家は一人のユダヤ人をかくまう。続編「あらしのあと」は,一家の戦後の物語。
「でも,なぜヴェルナーは,逃げ出さなければならなかったの,おとうさん。」とヤンはたずねました。
「そうだね,わたしがヴェルナーの父親だったら,わたしもやっぱりあの子に同じことをさせたくなるだろうね。そうすることで,すくなくともあの子は,将来をじぶんできり開くチャンスが得られるんだ。そのチャンスを,ドイツ人はあの子に与えようとしないのだ。」
(50ページより)
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