あらしの前

ドラ・ド・ヨング

  • 発行年
    2008
  • 出版社
    岩波書店
  • NDC
    933

平和な村にせまるドイツ軍。そのとき家族は。

紹介文

 第二次世界大戦下のオランダ。少女の兄はしゅっせいし,一家は一人のユダヤ人をかくまう。続編「あらしのあと」は,一家の戦後の物語。

本文より

「でも,なぜヴェルナーは,げ出さなければならなかったの,おとうさん。」とヤンはたずねました。
「そうだね,わたしがヴェルナーの父親だったら,わたしもやっぱりあの子に同じことをさせたくなるだろうね。そうすることで,すくなくともあの子は,将来をじぶんできり開くチャンスが得られるんだ。そのチャンスを,ドイツ人はあの子にあたえようとしないのだ。」
(50ページより)

  • テーマ・ジャンル
  • 海外の物語 歴史・地理 戦争・平和 家族