時をかける少女

つつ康隆やすたか

  • 発行年
    2006
  • 出版社
    KADOKAWA
  • NDC
    913

ラベンダーの香りが呼ぶ,時間をめぐるかい事件。

紹介文

 放課後の理科実験室からガラスの割れる音がした。割れた試験管からただようラベンダーのにおい。この匂いには,何かだいじな思い出がある――時間と空間をめぐみょうな事件,そしてあわこいえがくSF小説。

本文より

 それは,すばらしいかおりだった。かずはそのにおいがなんなのか,ぼんやりとおくしているように思った。――なんだったかしら? このにおいをわたしは知っている。――あまく,なつかしいかおり……。いつか,どこかで,わたしはこのにおいを……。
(12ページより)

  • テーマ・ジャンル
  • 日本の物語 SF・ファンタジー 友達・恋
  • 教科書
  • 国語 2年 287ページ

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  • フリーアナウンサー山根聖美

    いわずと知れたSF小説ですが、筒井康隆さんの文章は天才的な「リズム感」に溢れていると思っており、どの作品もスルリと引きこまれる魅力があります。