差別と隔離に非暴力で対抗したマンデラの伝記。
アパルトヘイトという人種隔離政策が行われていた南アフリカで,それに抵抗して終身刑を言いわたされたネルソン・マンデラ。しかし,獄中でもねばり強く抵抗運動を続け,自由への願いは世界を巻きこんでいく。27年後,ついに釈放され,アパルトヘイトを撤廃し,黒人初の大統領になる。
わたしは自分のことを,何よりもまず,南アフリカを愛する者だと思っています……。白人がこの国を支配することに対しても,黒人が支配することに対しても,わたしは反対してきました。すべての人びとにあらゆるチャンスが平等にあたえられ,みなが争うことなく自由にくらせる民主的な社会,わたしは今までこの理想をすてたことはありません。そして,この理想を実現させることが,わたしの一生をかけた仕事なのです。
(33ページより)
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